継続は力なり。

以前のブログから間が空きましたが、長さんにまつわるデザインの お話しを続けます。 03.jpg こちらは六本木にある国際文化会館のティーラウンジです。 皆さんはご存知ですか? この会館は、1952年に日本と世界の文化交流の場として多くの 団体や個人の支援により設立されたもので、 なんといってもこの会館のすごいところは、設計担当に 前川國男、坂倉準三、吉村順三と日本を代表する巨匠が3人も 拘わったという今ではちょっと考えられない 豪華な歴史を持っています。 そして、前川氏の事務所に在籍していた水之江忠臣氏、 坂倉事務所からは長さん、吉村氏の事務所からは松村勝男氏と それぞれ師匠の担当した空間に合う家具をこの3人が製作しました。   その中の一つが、このティーラウンジです。 当時納入されたのは長さんのライフワークでもある小椅子でした。 それから半世紀を経てなんと、2005年のリニューアル時に 小椅子の進化版であるパーシモンチェアがまた選ばれたのです。 01.jpg ありそうで、中々無い話だと思いませんか? 仮にもし同じ椅子で、となったとしても現在は 製造中止ということのほうが多いのではないでしょうか? それが同じデザイナーによるリ・デザイン製品なんて とても素敵な話しだと思います。 これはデザイナーにとっても非常に名誉な事だと思いますし 一つの事を突きつめ、やり続けた長さんの大きな成果なのでは ないかと思います。 長さんの本にこんな文があります。   多くのデザイナーはあるときからデザインを止めてしまうんです。 なぜデザインを辞められるのでしょう?辞めてしまえるなんて 不思議でなりません・・ 私はペリアンのように生涯ずっと デザインしていきたいと思います。 (長大作 84歳現役デザイナーより抜粋) 私もこのように自分の仕事に誇りを持ち、きっぱりと 言い切れる職業人でありたいと切に思います。 10100861.jpg こちらは国際文化会館の中庭なんですが、これがまた 見事な庭園なんです・・ これ六本木なんですから。 1010085.jpg 皆さんも是非東京に行った際は訪れてみてください! もちろん、ティーラウンジでパーシモンチェアに座りゆっくりと お茶してくださいね。本当に絶景ですから! 026.jpg おまけ。 これは05年に札幌にいらした際にモエレ沼公園での1枚です。 とってもお元気で、後ろにあるモエレ山にも一緒に登ったのですよ! また是非北海道にいらしてくださいね。]]>