休日に大通り公園を久しぶりに散歩しました。
本当に気持ちの良い午後でした。
言わずと知れたイサム・ノグチ氏の作品
「ブラックスライドマントラ」です。
平日でも天気が良い日は決まってちびっ子たちで
賑わっています。
実はこの彫刻(滑り台)の設置場所について当時
ノグチ氏と札幌市との間で長い時間協議されたというエピソード
があるんです。
訪れた事のある方はお分かりだと思いますが、この
大通り公園は東西に伸びる札幌中心部の大きな
公園で、南北に交差する道路で分断されています。
作品を作る前にノグチ氏がこの公園を訪れた時、
「良い公園だが信号で遮断されるのがもったいない」
と話していたそうです。
その事実を知ったからなのか、
何故か氏はどうしてもこの場所(8丁目と9丁目の間)に
設置したいといって信念を曲げなかったそうです。
そしてなんと最終的には札幌市が折れて
道路を塞いでしまったのです!
↑こんな感じです。
そんな話しを思い出しながら私はしばし子供たちの
無邪気に遊ぶ風景を眺めていました。
それだけのこだわりをもって仕事をするのはかなりのパワーが
いると思います。
どういう気持ちでノグチ氏がこの作品をこの場所に設置したかは
分かりませんが、自分の考えや思いは、信念或いは情熱をもって
伝えれば「山おも動かす」結果になるのだと、
改めてこの作品に教えられました。
そんな、貴重な作品を見るだけではなく触れて遊べるなんて
本当に贅沢な事だと思いますし、もっとこのような公共物が
増えると良いでね・・
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