このデスクはアメリカKnoll社製。
1950~80年代まで作られていたデスクシリーズの一つです。
ノール社はハーマンミラーと並びアメリカを代表するブランドで、
バルセロナチェアやチューリップチェアなど多くの名品を残している偉大なメーカーです。
私たちの業界内でも以前はよく、ハーマン派・ノール派というくらい
何かにつけて比べておりました。私はといえば後者だったのですが、今思えば
そんな単純に比べられるわけも無く、あまり意味の無い分け方だったと・・・
話しがそれてしまいましたが、このデスクのデザインはフローレンス・ノール。
名前の通りノールを築き上げた初代創設者の奥様になりますが、ミースから
建築を学んだ事で、深くバウハウスの思想を受け継ぎ次々と
ノール製品に生かしたという、いわばノール社の功労者と言えるデザイナーです。
私が製品を判断する際必ず行うのは目に見える部分より
裏や構造がどうなっているか?という事に時間を割きます。
優れた製品は材質・仕上げ・構造がしっかりしており、丁寧に作られているのが
分かります。ですので、時間の経過で付いたキズやダメージもそれほど気にならない
位のオーラを放ちます。
私のコレクションでも幾つかKnollものを所持していますが
何年経っても色あせないので本当に不思議です。
そして最後の仕上げはこれで決まりです!
是非店頭に見に来てください。