バウハウス展

先週まで東京に出張に行ってまいりました。 各社取引先に伺ってきたのですが、そんな中なんとか時間を調整し、 上野にある芸大で開催中の「バウハウス・デッサウ 展」を観覧しました。

 

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わずか1919年~1933年までの14年間の期間で幕を閉じた 教育研究機関のバウハウス。ドイツのヴァイマールでヴァルター・グロピウスによって 設立されたバウハウスですが、社会体制の不安定な中で移転を余儀なくされるが、 当時、航空機産業が活発で経済的にも余裕があった文化都市デッサウに移転し、 もっとも充実した7年間(1925年~32年)にスポットを当てています。

 

ナチス体制下の激動の中で数々の実験的試みは、歴史物としても大変面白く、 パウル・クレーなど著名なマイスターが、学生たちとの実験的取り組んだ作品を展示したりと、 バウハウス独自の授業風景も、垣間見える内容で非常に愉しめました。

 

注目したのが、オランダから始まったデ・スタイルの運動の作品紹介です。 基本原理(水平・垂直・大小・明暗)を色によって使い分けており、カンディンスキーや クレーに師事していたマックス・ビルの「15のバリエーション」にも共通の原理を採用 しているのを発見した時は、なんだか嬉しくなりました。

 

なんといっても目玉は、グロピウス自身の設計の校舎の模型や 校長室の再現です。なんと実際に足を踏み入れることも可能でした。

もちろん図録もGetしてきました。 なんと700ページ以上もあります、展示内容のボリュームの一端が伺えますね。 7/21日まで開催しており、その後、静岡や新潟を巡回しますが、 残念ながら札幌での開催はないようです。 興味を持った方は、まだ期間があるので、観覧してみてください。

b1.jpg さて札幌店にもマックスビルのポスター以外にも、 そんなバウハウスの理念を感じさせる製品があります。

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左の時計は「BRAUN」 ABW31 です、 シンプルかつ見やすさを追求したデザイン。 右の椅子はウィルクハーンのソリスです。 ネジ穴が一切見えない構造やアルミの削り出しの 精度の高さが売りのワークチェアです。

両者ともバウハウスのテイストが感じることができます。 札幌店で実際に展示してますので、是非、ドイツデザインの 機能美に触れてみてください。

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リ・デザインという思想

「リ・デザイン」プロダクトをはじめデザインに携わる方は 聞きなれた言葉かと思いますが、一つのデザインや構造をより 進化したものに作り変えていく考えをさして言います。 あっ、今日はちょっとデザインについてまじめな? 話しをしていきたいと思います! (※長くなるかもしれませんがお付き合いください) 実は、世の中のプロダクト製品の多くは過去の名作から ヒントを得て作られたものが多いのです。 5641.jpg このパーシモンチェアもそれに該当します。 デザイナー長大作さんの長年のライフワークでもある (本人がおっしゃっていました)小椅子シリーズのひとつ。 この椅子の基となったのは何だと思いますか?実は、プルーヴェのスタンダードチェアなんです。 このスタンダードチェアは、建築の鉄骨構造を応用して作られたもので、後ろ脚の形状が側面から見ると三角形を描いているのが特徴です。 もともと坂倉建築研究所に所属していた長さんはプルーヴェとも親交があった坂倉準三さんの作った小椅子第1号(1947年に脚部を木造で製作したもの)をもとに試行錯誤を始めます。そして半世紀以上に渡り、数々の小椅子たちが誕生しました。そして現在、このパーシモンチェアへと進化をとげた訳ですが、そう考えると、ものからものへとその時代に生きた先駆者の思想が受け継がれているんだと改めて歴史を感じます。 その時代にあった素材、技術を最大限に生かし、またコストをいかに控えて良質なものを作るか?  長さんは日々アイデアを考ていたと言います。 そのアイデアの一つが、1960年に採用となったラケット構造です。 この三角形(こま)部分↓(見えますか?) 565.jpg 言葉通り、テニスラケットの構造なんですが、ある日テニスラケットを見た長さんはこの構造を家具にも応用できないかと当時、天童木工の工場長に相談して生まれたという秘話があります。しかも成型合板の家具工法としては先駆けとなった椅子でもあるんですよ! 5601.jpg 5591.jpg  裏もこの通り、強度に耐えれる構造となっています。 そして長さんとMETROCSダブルネームのプレートが付いているのも特徴です。 このパーシモンチェアが製品となり店頭に並ぶまでは本当に何度も何度も長さんや工場と打ち合わせをし、試作を重ねています。 現代は、トレンドの移り変わりの速さに合わせたもの作りがあたりまえになっていますが、この椅子の製作にあたり毎日のようにMETROCSに足を運び一つ一つ熟考して決めていく長さんの仕事を知り、頭が下がるとともに商業的側面ばかりを追う世の中の流れに疑問を持たずにはいられません。 そんな長さんにまつわるエピソードはまだまだあるので 次回をお楽しみに! (やはり長くなってしまいました・・) 562.jpg おまけ。札幌は今ライラックがきれいに咲いています。]]>

New Arraivals!

このところ天候が不順で気温も伸び悩んでいましたが 昨日に引き続き、本日も良いお天気ですね。 このまま安定した気候が続けば良いのですか・・・ さて、新商品が続々と入荷しております。5711.jpg デザイン 森 正洋 各840円 5731.jpg デザイン 森 正洋(Gマーク) S1,050円 M1,260円 L1,575円5781.jpg しかも、このお皿はユニバーサルデザインなんです。 ギフトにも最適! こちらもプレゼントに貰うと嬉しいと思います。 5741.jpg ACMEボールペン(フランク ロイドライト)8,400円 5751.jpg ACMEカードケース(フランク ロイドライト・チャールズ イームズ)各4,200円 5761.jpg ACMEキーリング(フランク ロイドライト・チャールズ イームズ)各3,570円 皆様、お待ちしております!]]>

イタリアの青「azzuro 」と「Blu」

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イタリアの青といえば、まず思い浮かぶのが azzuri(サッカーイタリア代表) のユニフォームでしょうか?

ユニフォームの色が「azzuro」 日本語に訳すと空色なのですが、 イタリアはその気候のせいでしょうか、日本の空の色よりも濃い色味をしておりますね。

実際に見たことがないので、今度イタリア在住のスタッフ安西 さんに聞いてみます。

この「azzuro」の複数形が「azzuri」なのですが、 既にサッカーのイタリア代表を表す言葉になっていますね。

さて「Blu」 はといいますと、「azzuro」よりも深味がある青を表します。

「azzuro」がイタリアの空の色ならば、 「Blu」はイタリアの近海、アドリア海の色です。

メトロクスでもこの「Blu」 を基調としたアイテムを取扱いしてます。 Rimini Blu(リミニブルー)シリーズが、新たなラインナップを加えて、さらに充実しました。 3.jpgsyuugou.jpg

「Rimni」はイタリアの市の名前で有名な海水浴スポットでもあり、 そこからアドリア海を一望できるそうです。 深みのあるブルーは、見る角度によって表情をかえ、 日本の陶器にはない発色です。 陶器好きは一見の価値有りですよ、実際にみるとまた違ってみえます。

 

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現在一同に展示中ですので、是非見にいらしてください。

 

 

 

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様変わり!

559.jpg 分かりますか?奥のスペースを仕切りまして、商談や ミーティングのできる空間へと変身したのです。 561.jpg じっくり、そしてくつろぎながらお客様のご相談に 乗れるようなスペースが欲しいと、前々から考えていました。 まだできたばかりなので、これから徐々に良い空間にして行きます。 皆様!どうぞ遊びにいらしてくださいね。 568.jpg そして、ここのところ夏?というほどに気温が上がっていた 札幌ですが、あっという間にGWも終わり、 いよいよ1年で一番気持ちの良い季節の訪れです。 569.jpg 札幌店の店内もさわやかな初夏を思わせるディスプレイに なっています。]]>