究極の贅沢

601.jpg    休日に大通り公園を久しぶりに散歩しました。 本当に気持ちの良い午後でした。 576.jpg 言わずと知れたイサム・ノグチ氏の作品 「ブラックスライドマントラ」です。 平日でも天気が良い日は決まってちびっ子たちで 賑わっています。  実はこの彫刻(滑り台)の設置場所について当時 ノグチ氏と札幌市との間で長い時間協議されたというエピソード があるんです。 訪れた事のある方はお分かりだと思いますが、この 大通り公園は東西に伸びる札幌中心部の大きな 公園で、南北に交差する道路で分断されています。 作品を作る前にノグチ氏がこの公園を訪れた時、 「良い公園だが信号で遮断されるのがもったいない」 と話していたそうです。 その事実を知ったからなのか、 何故か氏はどうしてもこの場所(8丁目と9丁目の間)に 設置したいといって信念を曲げなかったそうです。 そしてなんと最終的には札幌市が折れて 道路を塞いでしまったのです! 604.jpg  ↑こんな感じです。 そんな話しを思い出しながら私はしばし子供たちの 無邪気に遊ぶ風景を眺めていました。 589.jpg  それだけのこだわりをもって仕事をするのはかなりのパワーが いると思います。 どういう気持ちでノグチ氏がこの作品をこの場所に設置したかは 分かりませんが、自分の考えや思いは、信念或いは情熱をもって 伝えれば「山おも動かす」結果になるのだと、 改めてこの作品に教えられました。 そんな、貴重な作品を見るだけではなく触れて遊べるなんて 本当に贅沢な事だと思いますし、もっとこのような公共物が 増えると良いでね・・ 591.jpg]]>