リ・デザインという思想

「リ・デザイン」プロダクトをはじめデザインに携わる方は
聞きなれた言葉かと思いますが、一つのデザインや構造をより
進化したものに作り変えていく考えをさして言います。

あっ、今日はちょっとデザインについてまじめな?
話しをしていきたいと思います!
(※長くなるかもしれませんがお付き合いください)

実は、世の中のプロダクト製品の多くは過去の名作から
ヒントを得て作られたものが多いのです。

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このパーシモンチェアもそれに該当します。

デザイナー長大作さんの長年のライフワークでもある
(本人がおっしゃっていました)小椅子シリーズのひとつ。

この椅子の基となったのは何だと思いますか?実は、プルーヴェのスタンダードチェアなんです。
このスタンダードチェアは、建築の鉄骨構造を応用して作られたもので、後ろ脚の形状が側面から見ると三角形を描いているのが特徴です。

もともと坂倉建築研究所に所属していた長さんはプルーヴェとも親交があった坂倉準三さんの作った小椅子第1号(1947年に脚部を木造で製作したもの)をもとに試行錯誤を始めます。そして半世紀以上に渡り、数々の小椅子たちが誕生しました。そして現在、このパーシモンチェアへと進化をとげた訳ですが、そう考えると、ものからものへとその時代に生きた先駆者の思想が受け継がれているんだと改めて歴史を感じます。

その時代にあった素材、技術を最大限に生かし、またコストをいかに控えて良質なものを作るか? 
長さんは日々アイデアを考ていたと言います。 そのアイデアの一つが、1960年に採用となったラケット構造です。 この三角形(こま)部分↓(見えますか?)

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言葉通り、テニスラケットの構造なんですが、ある日テニスラケットを見た長さんはこの構造を家具にも応用できないかと当時、天童木工の工場長に相談して生まれたという秘話があります。しかも成型合板の家具工法としては先駆けとなった椅子でもあるんですよ!

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 裏もこの通り、強度に耐えれる構造となっています。
そして長さんとMETROCSダブルネームのプレートが付いているのも特徴です。

このパーシモンチェアが製品となり店頭に並ぶまでは本当に何度も何度も長さんや工場と打ち合わせをし、試作を重ねています。

現代は、トレンドの移り変わりの速さに合わせたもの作りがあたりまえになっていますが、この椅子の製作にあたり毎日のようにMETROCSに足を運び一つ一つ熟考して決めていく長さんの仕事を知り、頭が下がるとともに商業的側面ばかりを追う世の中の流れに疑問を持たずにはいられません。

そんな長さんにまつわるエピソードはまだまだあるので
次回をお楽しみに! (やはり長くなってしまいました・・)

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おまけ。札幌は今ライラックがきれいに咲いています。

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