TENDO FAIR その2 低座椅子

TENDO FAIRから商品をご紹介します。 本日は「低座椅子」です。 低座椅子 もともとのデザインは1958年。歌舞伎役者、八代目・松本幸四郎(白鷗)邸の設計を 坂倉準三建築研究所が担当し、畳の上でもゆっくり過ごせる椅子が欲しいとのリクエストから 誕生した椅子です。 デザインは、当時研究所の家具担当として在籍していた長大作氏が担当しています。 1949年にデザインされた坂倉準三氏の「竹カゴ椅子」の構造をベースに改良が加えられ、 低座椅子が誕生しました。 その後、1960年にはミラノトリエンナーレにも出品され、長氏が設計を担当した日本ブースは 金賞を受賞しています。(翌61年に商品化されました) 低座椅子 正面からはこのように見えます。 特徴的なのは、座面と背もたれの形状。柿を半分に割ったときのかたちからヒントを得たものだそうで、 有機的な曲線を描いています。これは、2006年にメトロクスから発売したパーシモンチェアでも 見られる独自のフォルムです。 低座椅子 背面から。畳の上で使用した際に畳を傷つけないよう配慮された脚部が特徴的なかたちを しています。4本脚ではなく、荷重が分散されるようにそりのような形状をしています。 低座椅子 低座椅子のもうひとつの特徴は、ビスなどの金属が見えるところには一切ない事。 かたちだけではなく、見た目の美しさにも配慮されています。 実用性とデザイン性が認められ、1964年にはグッドデザイン賞を受賞。生産開始から現在まで製造が続く、 ロングセラーのプロダクトです。 現在店頭に実物を展示しておりますので、是非ご覧ください。 ※ファエ特典の展示品10%OFF対象品は完売しました。 ウェブショップでも取り扱っています。詳細はこちらから。]]>